top > gallery > 個展「少女A´」Solo Exhibition " A Girl A' "

「少女を描きたい」という思いから制作がスタートしました。今まで人の顔を描くことが苦手で避けてきた為、個人的に大きなチャレンジでした。個展を終えて感じたことは、人の顔を魅力的に描く方法は無限にあること、これから十数年かけて仕上げていくであろうこと、世の中には素敵な少女画がたくさんあること(特に漫画の世界)、でした。また最後の最後で青一色の作品が生まれたことは想定外でした。

Solo Exhibition " A Girl A' " 大阪を拠点に広告やショップ等のデザインを手掛けるアシタノシカクさん(大阪市中央区)とコラボする機会を頂き、少女をモチーフにした個展「少女A´(エーダッシュ)」を2017年4月にASITA ROOMにて開催しました。淀川の支流・大川がみえるアシタノシカクさん事務所に併設されている「ASITA ROOM」という空間は、所謂ホワイトキューブではなくプロデューサー・エックスが住む黒い書斎をイメージ。独特な形の大きなシャンデリアや、壁を覆いつくすほどの丸い鏡が置かれています。また床には石を引いて本格的に作りこまれています。

作品の大半を正方形に統一し、また作品を収めるアクリルケースを特注で作りました。モノづくりの企業が集積する東大阪市の共栄プラスチックさんに開発・制作していただきました。
下記の小さな写真をクリックすると、拡大画像がご覧いただけます。Please click to enlarge.

Hatsuki Miyahara's Solo Exhibition " A Girl A' "
Concept: Several japanese mangas and animes dragged her into that exhibition. She had wanted to draw faces of girls because of having been avoiding drawing faces she is not good at. By trying them, she found that there is a long way to find her own answer of the girl and never give up drawing girls until she finds.

The solo exhibition " A Girl A' " was held at ASITA ROOM, Osaka April 2017. ASITA ROOM, the gallery which the design office " ASITANOSIKAKU " manage, from its window you could see the big river and the beatiful cherry tree in full bloom at spring.

個展のDM Pamphlet

個展のDM Pamphlet   個展のDM Pamphlet   個展のDM Pamphlet   個展のDM Pamphlet   展示風景
Art direction and design / アシタノシカク

展示風景 Installation view

展示風景 Installation view   展示風景 Installation view   展示風景 Installation view   展示風景 Installation view   展示風景 Installation view
 
展示風景 Installation view   展示風景 Installation view            
Photo / アシタノシカク

作品詳細 Details
Please click to enlarge.

二人
「二人」
このまま静かに溶けてしまいたい
最後の方の制作で、色に疲れ青一色に戻り、一番力が抜けた作品。
" The two "
I might melt into you.
  くるくる
「くるくる」
彼女を追いかけたら止まらなくなる
青が好きな友人の気持ちに沿って初めて一色で制作
" Twirling like a baton "
Round and round...


タップダンス
「タップダンス」
ただ踊りたくて
下の絵に新たに重ねて描く。下の絵の気配が面白く現れてくれた
" Tap dance "
I just want to dance.
  食べちゃう
「食べちゃう」
あなたを食べちゃいたい。
肉食少女を描いてみたかった
" I want to eat you "
You are so cute I could eat you up.


guru-guru-guru
「guru-guru-guru」
カオスの塊からひょっこり
当時トナカイを沢山描いていた影響で " guru-guru-guru "
They get their head above guruguruguru-chaos.
  べーっ
「稲妻ガール」
ピカ!ピカ!ゴロ!ゴロ!
コップの形をどうしても描きたくなり、その結果なぜか稲妻ガールが生まれた " Lightning Girls "
pika pika goro goro




最後に At the end

個展の2週間前に急遽大阪から秋田に引っ越すことになりました。当時、東北は初めての地。大きな不安を抱えた中での制作となりました。大阪と秋田間の往来を繰り返し、その上引っ越しも加わり、年度末に頂いた貴重なお仕事も様々重なり、個人的には今までで一番大変な時期となりました。それでも、多くの方々に支えてもらいながら、やり切れたことはとても嬉しかったです。アシタノシカクの大垣さんをはじめYさん、Wさん、写真を撮影してくださったSさん、ありがとうございました!また忙しいときに駆けつけてくださったみなさま、応援してくださったみなさま、東京から来てくれたRさん、本当にありがとうございました。素敵なアクリルケースを開発してくださった共栄プラスチックのMさん、重ね重ね御礼申し上げます。

秋田に住み始めてまもなく10カ月になろうとしています。改めて当時のことを思い返すと、制作中は自分が持てる全てのものを総動員し、まるでうどんを打ち、棒でどこまでも大きく伸ばしていくような感覚だったと感じます。秋田に居る今、同じ個展をやるならば、きっと逆のこと・・・うどんを伸ばすよりも、持てるものをそのままの形で活かす方法にするだろうと思います。住む土地が変わると、表現する気持ちも大きく変わることを痛感しています。そう考えると、この展示と同じものはもう二度と作ることはができないと感じます。あのときの”熱”のような感覚は、今ではとてもなつかしく思えてきます。やりきれてよかったです。 (2018年1月)
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