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< 第四章 >
「住所は豊島区で、家は自宅だった。僕は電話ボックスに入ってその番号をまわした。」 | 「この連中の真の敵は国家権力ではなく想像力の欠如だろうと僕は思った。」 |
「べつにかまわないよ。僕は時間のあり余っている人間だから」 | 「あれ生理ナプキン焼いてるのよ」 |
「うち?うちはごく普通の勤め人だよ。とくに金持でもないし、とくに貧乏でもない。」 | 「ダムを作るために村がひとつここで沈んだが、渡り鳥たちは今でもその村を覚えていて、季節が来ると鳥たちがその湖の上をいつまでも飛びまわっている光景がみられる」 |
「女の子に生理があるのと同じように、男はマスターベーションやるんだ。」 | 「日曜日の朝の都電」 |
「Tシャツの背中にはアップル・レコードのりんごのマークが大きく印刷されていた」 | 「食事が終ると彼女は食器をかたづけ、テーブルの上を拭き、どこかからかマルボロの箱を持って・・・(略)」 |
「軍隊のときの知り合いがウルグァイに農場を持ってて、そこに行きゃなんとでもなるって急に言いだして」 | 「道はロバのウンコでいっぱい」 |
「今度は自分で作詞・作曲したという不思議な唄を唄った」 | 「僕ひとりだけがその風景に馴染んでいないように思えた」 |
「終夜営業の喫茶店に入ってコーヒーを飲んで本を読みながら始発の電車を待つことにした」 | 「女の子の一人は大柄で、グレーのヨットパーカーに・・・(略)もう一人は小柄で眼鏡をかけ、格子柄のシャツの上にブルーのカーディガンを着て・・・」 |
< 第五章 >
「私は自分があなたに対して公正ではなかったのではないかと考えるようになってきました。私はあなたに対して、もっときちんとした人間として公正に振舞うべきではなかったのかと思うのです」 | 「私たちはみんな自分たちが『歪んでいる』ことを知っているからです」 |
「眠くなるまでブランディーを飲みながら「魔の山」のつづきを読んだ」 |
< 第六章 >
「二、三分すると紺の制服を着た門番が黄色い自転車に乗って林の中の道をやってきた。六十歳くらいの背の高い額が禿げあがった男だった」 | 「僕の目にはテニスとは全く異なった別のゲームのように思えた。ゲームをしているというよりはボールの弾性に興味があってそれを研究しているところといった風に見えるのだ」 |
「直子は両脚をソファーの上にのせ、折りまげてその上に顎をのせた。「ねえ、ワタナベ君のことをもっと知りたいわ」と彼女は言った」 | 「ただ私の言いたいのは、不自然なかたちで自分を擦り減らしちゃいけないっていうことよ。わかる?そういうのってすごくもったいないのよ」 |
「どうして自分より劣った弱いものをいじめたり踏みつけたりしなくちゃいけないのよ?」 | 「私はもう三十を過ぎてたし、その子ほど美人でも頭良くもなかったし、とくに才能があるわけでもないし。でもね、私の中にはきっとその子をひきつける何かがあったのね」 |
「「ぺぺ」と僕は呼んでみたが、犬はぴくりとも反応しなかった」 | 「私たちみんなどこかでねじまがって、よじれて、うまく泳げなくて、どんどん沈んでいく人間なのよ。私もキズキ君もレイコさんも。みんなそうよ。」 |
「腐ったリンゴがまわりのものをみんな駄目にしていくような、そういう病み方なのよ」 | 「それも自分の能力を試したいという理由だけで、無意味に他人の感情を操ったりもするわけ」 |
「私はそういうタイプの人間なのよ。マッチ箱のわきについているザラザラしたやつみたいな存在なのよ、要するに」 | 「小さな倉庫が長屋のような格好でいくつか並んでいるところに出た」 |
「その目がね、いつもと違ってすごく平板なの。まるでボール紙に絵の具塗って描いたみたいに平板なのよ。奥行きがなくて。」 | 「僕が指で金網をつつくとオウムが羽根をばたばたさせて<クソタレ><アリガト><キチガイ>と叫んだ。「あれ冷凍しちゃいたいわね」と直子が憂鬱そうに言った」 |
「足元で踏み消した煙草の吸殻」 |
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